くるみは何歳から?離乳食Okの誤解と消費者庁が警告する窒息の罠

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くるみを語る上で、誤嚥事故と並ぶもう一つの脅威が「アレルギーの急激な重篤化」です。日本の食物アレルギー発症動向において、木の実類は長年上位を占めていた鶏卵・牛乳・小麦に迫る勢いで増加を続けています。消費者庁の全国調査でも木の実類が全アレルギー原因の13%以上を占めるまでに至り、2023年3月には食品表示基準が改正、2年間の経過措置を経て現在ではくるみの「特定原材料表示義務化」が完全適用されています。

くるみを口にした際に現れるくるみアレルギー症状は、皮膚の痒みや蕁麻疹にとどまりません。口周囲の腫れ、激しい腹痛や嘔吐、喘鳴(ゼーゼーする呼吸)、そして血圧低下や意識障害を伴うアナフィラキシーショック対処法が即座に求められる劇症例が、他の食物に比べて顕著に多いのが特徴です。

万が一アナフィラキシーショックが疑われる場合、迷わず救急車を要請し、自己注射薬(エピペン)を処方されている子どもであれば即座に太もも前外側へ筋肉注射を行わなければなりません。救急隊の到着を待つ間は、頭を低くして足を高く持ち上げるショック体位を取り、嘔吐に備えて顔を横に向けます。

「家族にアレルギー体質がいる」「本人が乳児期から重度のアトピー性皮膚炎を患っている」といったハイリスク児の場合、自己判断で摂取を開始するのは極めて危険です。医療機関でのくるみアレルギー検査費用は、保険適用(乳幼児医療費助成制度の対象自治体が多い)であれば血液検査(特異的IgE抗体検査)で数百円〜数千円程度の窓口負担、より確定診断精度の高い「食物経口負荷試験」でも日帰り入院などで手厚い公費助成が受けられるケースが一般的です。不安がある場合は、離乳食期に試す前に小児科・アレルギー専門医へ相談するのが鉄則となります。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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