イタリア首相メローニの真相|女性初・異例の経歴と日本への影響を徹底解説

イタリア首相メローニの真相|女性初・異例の経歴と日本への影響を徹底解説の特集記事をご紹介します。専門的な知識が詰まっています。

メローニ氏の政治的歩みは、エリート層が支配してきた従来のイタリア政界において極めて異色の軌跡を描いています。ローマ南部の労働者階級が暮らす下町ガラバテッラ地区で育ち、父親が幼少期に家庭を捨てて失踪したため、母親の手ひとつで育てられるという経済的・家庭的な逆境を経験しました。

自著『Io sono Giorgia(私はジョルジャ)』の告白でも触れられている通り、彼女は15歳のとき、マフィア撲滅を掲げて暗殺された治安判事パオロ・ボルセリーノの死に激しい衝撃を受け、ネオ・ファシスト系の流れを汲む政党の青年組織「青年戦線(Fronte della Gioventù)」に自ら門を叩きました。当時の現場を知る関係者は「小柄ながら誰よりも声が通り、街頭演説では群衆の視線を一瞬で奪う圧倒的な迫力があった」と証言しています。

大学進学を断念し、ベビーシッターやナイトクラブのバーテンダーとして学費と生活費を稼ぎながら政治活動を継続。着実に頭角を現した彼女は、2006年に29歳で下院議員に初当選し、2008年の第4次ベルルスコーニ内閣において31歳というイタリア史上最年少の若さで青年相に抜擢されました。

2012年には自ら「イタリアの同胞」を結党。当初は得票率1〜4%前後の泡沫勢力に過ぎませんでしたが、妥協を拒む一貫した野党姿勢と労働者目線の力強い弁舌で支持を拡大し、2022年総選挙で約26%の得票率を獲得して第一党へと躍進するに至りました。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest