キャラバンサライの真実|シルクロードの隊商宿から名盤の謎まで徹底解剖
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歴史用語としてのキャラバンサライが、世界の音楽ファンの間で永遠のアイコンとなった契機が、カルロス・サンタナ率いるバンドSANTANA(サンタナ)が1972年に発表した4thアルバム『Caravanserai(邦題:キャラバンサライ)』です。
『Black Magic Woman』などで一世を風靡した初期のラテン・ロック路線から一転、本作でサンタナはジャズ/フュージョン、スピリチュアル・ジャズへと劇的な音楽的越境を果たしました。当時のレコード会社幹部からは「商業的自殺行為」と猛反対を受けましたが、全米ビルボード8位を記録し、現在ではジャズ・ロック史に輝く不滅の名盤として評価を確立しています。
自著の手記や当時の特番インタビューにおいて、カルロス・サンタナはアルバムのタイトルに込めた意図を次のように語っています。
「人生とは、終わりなき魂の旅だ。砂漠のキャラバンサライは、見知らぬ旅人同士が出会い、水と知恵を分かち合い、それぞれ別の目的地へと再び旅立っていく場所。音楽もまた、魂が一息つき、新たなインスピレーションを得て旅立つための宿駅でなければならない」
オープニングの虫の鳴き声(『長い夜』)からサックスが雄大に鳴り響く『風は歌う』、壮大な組曲へと至る構成は、まさに砂漠の隊商宿にたどり着き、夜明けとともに次の未知なる大地へ踏み出す旅程そのものを表現しています。