キンモクセイの剪定時期と切り方|花が咲かない原因と年間の手入れ術
キンモクセイの剪定時期と切り方|花が咲かない原因と年間の手入れ術に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。
キンモクセイの剪定において最も重要なのは、樹木がどのようなサイクルで枝を伸ばし、花芽(はなめ)を形成しているかという生理現象を把握することです。結論から言えば、キンモクセイ剪定時期として最適なタイミングは「春の3月〜4月」と「秋の10月〜11月」の年2回に限られます。
剪定時期を間違えた結果として最も頻発するトラブルが、「秋になってもまったく花が咲かない」という現象です。キンモクセイ花が咲かない理由の約8割は、夏以降の不適切な剪定によって花芽ごと切り落としてしまっている点にあります。
キンモクセイは春(4月〜5月)に伸長した新しい枝の葉の付け根に、夏(7月〜8月頃)になると開花のための花芽を作ります。これがキンモクセイ花芽の分化時期です。肉眼では確認しにくい微小な組織ですが、内部では秋に咲く準備が着実に進んでいます。もし7月〜9月の真夏に「枝が伸びて見苦しいから」と刈り込みバサミを入れてしまうと、これから咲くはずだった花芽をすべて人間自らの手で刈り取ることになります。
したがって、手入れの目的に応じて時期を明確に分ける必要があります。
- キンモクセイ春の剪定3月4月:新梢が本格的に伸び始める直前であり、樹木全体の骨格づくり、大きくなりすぎた木の切り戻し、枝を大幅に間引く作業に最も適した適期。
- キンモクセイ花後剪定10月11月:花が散った直後から寒さが本格化する前のタイミング。新芽を刺激せず、伸びすぎた飛び枝の整理や内側にこもった不要枝を抜く軽剪定の適期。