世界陸上マラソンコース全貌解剖!過酷な高低差と勝負の難所を徹底検証
世界陸上マラソンコース全貌解剖!過酷な高低差と勝負の難所を徹底検証の見逃せないポイントを一挙に解説しました。
事前のコースプレビューでは「東京マラソンと同様に高速レースが期待できるフラット基調」と評されることも多かったものの、実態は極めてタフなサバイバルコースでした。その最大の要因が、スタート直後とラスト5kmに凝縮された世界陸上マラソンコース高低差の罠です。
国立競技場から水道橋方面へと向かう序盤の約5km区間では、標高差約30mを一気に駆け下りる急勾配が存在します。下り坂でのオーバーペースは、ランナーの前腿(大腿四頭筋)に微細な筋損傷を蓄積させます。ペース感覚が麻痺したまま都心の平坦な周回に入ると、後半に急激な失速を招くリスクを孕んでいました。
そして、何よりも世界陸上マラソン勝負どころと難所として恐れられたのが、37kmを過ぎて周回を離脱した直後に立ちはだかる「外苑への上り坂」です。疲労が極限に達した状態で、下ってきた約30mの高低差を今度は逆方向に駆け上がらなければなりません。加えて、都心周回エリアに設置された世界陸上マラソン折り返し地点や直角コーナーでの度重なる加減速が、選手の体力を確実に削り取りました。
国内外で100戦以上のフルマラソンを経験してきたプロランナー・川内優輝選手がメディア連載等で指摘するように、「終盤の上り坂は数字以上の壁となって選手に襲いかかる」設計であり、事実、終盤の上り坂に差し掛かった瞬間に先頭集団から脱落する有力選手が続出しました。