高血圧の基準はおかしい?数値引き下げの真相と年代別の目安を解説
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現在の診療指針となっている日本高血圧学会のガイドラインでは、診察室での血圧測定において収縮期血圧(上の血圧)140mmHg以上、または拡張期血圧(下の血圧)90mmHg以上を高血圧と定義しています。さらに理想的な「正常血圧」は120/80mmHg未満とされ、130〜139/80〜89mmHgは「高値血圧」として早期の生活習慣改善が促される仕組みです。
ここまで数値を厳しく設定する理由は、数千人から数万人規模を長年追跡した疫学調査の結果にあります。アメリカで行われた「SPRINT試験」や、日本国内で半世紀以上続く「久山町研究」などの膨大なデータから、血圧が130mmHgを超えた段階から脳卒中や心筋梗塞の発症率が直線的に上昇することが判明しました。
特に日本人は欧米人に比べて脳出血や脳梗塞を起こしやすい体質的傾向があります。血圧を厳格にコントロールすることは、単に数値を下げること自体が目的ではなく、健康寿命を延ばし、血管事故による寝たきりや血管性認知症を未然に防ぐための予防戦略なのです。