ポピーの花言葉に「怖い意味」があるのはなぜ?色別の真相を徹底解説
ポピーの花言葉に「怖い意味」があるのはなぜ?色別の真相を徹底解説についての疑問解決ガイドをご紹介します。
ポピーの花言葉を調べる人々が最も衝撃を受けるのが、「妄想」「忘却」「眠り」といった、どこか白昼夢や黄泉の国を想起させるワード群です。なぜこのような言葉が割り当てられたのか、その根底には神話と戦争の二重の記憶が存在します。
第一の由来は、古代ギリシャ神話に登場する眠りの神ヒュプノス(ローマ神話ではソムヌス)の伝説です。神話によると、娘ペルセポネを冥界の王ハデスに略奪された農耕の女神デメテルは、絶望と疲弊のあまり眠れなくなってしまいました。それを見かねたヒュプノスが、デメテルにケシの花(ポピー)を与えて深い眠りに就かせ、心の痛みを和らげたという逸話が残されています。この神話から、白いポピーを中心に「眠り」「忘却」、さらには永遠の眠りを連想させる「死」という影が落ちることとなりました。
第二の由来は、近代史における第一次世界大戦の戦跡です。激戦地となった西欧のフランドル地方(現在のベルギーからフランス北部)では、砲弾で耕された荒野一面に、野生の赤いヒナゲシが咲き乱れました。カナダの軍医ジョン・マクレーが詠んだ有名な詩『フランダースの野にて(In Flanders Fields)』をきっかけに、欧米諸国では赤いポピーが「戦没者追悼の象徴(リメンバランス・ポピー)」として定着します。「兵士たちの流した血から芽吹いた花」という痛烈な集合記憶が、日本へ伝わる過程で「死者の花」「怖い花言葉」として断片的に解釈され、ネット上で拡散した背景があります。