熱中症と日射病の違いを徹底解剖!命を救う初期症状と応急処置の鉄則
熱中症と日射病の違いを徹底解剖!命を救う初期症状と応急処置の鉄則の概要と注目ポイントを徹底的にカバーしました。
「日射病と熱中症は別の病気なのか?」という長年の疑問に対する医学的な回答は明確です。日射病は熱中症という疾患概念に含まれる一症状であり、原因が「強い直射日光を長時間浴びたこと」に特定されるケースを指す俗称・旧称に過ぎません。
かつて学校の朝礼や運動場で児童・生徒が倒れた際、一般的に「日射病」と呼ばれていました。これは直射日光による頭部の急激な過熱や、強い紫外線・赤外線に晒されて体温調節中枢が麻痺し、急激な脱水と脳血流の低下を引き起こした状態を指していました。しかし、直射日光を浴びていなくても、締め切った室内や風通しの悪い作業現場で同様のショック症状に陥る事例が多発したことから、医学界では環境中の熱によって生じる健康障害の総称として「熱中症」という包括的な病名を用いるよう統一されました。
さらに混同されやすい言葉に「熱射病」があります。日射病と熱射病は文字が一字違うだけですが、医学的な危険度は天と地ほど異なります。日射病が「太陽光に起因する熱中症の初期〜中期」を含む通称であるのに対し、熱射病は「体温調節機能が完全に破綻し、深部体温が40℃を超えて中枢神経障害を引き起こした、熱中症の最重症型」を指す正式な医学用語です。発汗が停止し、皮膚が熱く乾燥し、呼びかけに応じない状態に陥った熱射病患者は、1分1秒を争う集中治療を行わなければ多臓器不全で死に至ります。「日射病だから少し休めば大丈夫」と高をくくっていると、瞬く間に生命の危機である熱射病へと進行してしまう危険を孕んでいます。