与那国島の海底遺跡は人工か自然か?長年続く論争の真相と全貌
与那国島の海底遺跡は人工か自然か?長年続く論争の真相と全貌の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。
なぜ発見からこれほどの年月が経ちながら、国や沖縄県はこの巨大構造物を史跡や文化財として指定しないのでしょうか。海底遺跡の現在の調査状況と行政の対応を丹念に取材すると、そこには水中考古学の厳密な判定基準と、地方自治体の観光政策という現実的な利害関係が浮き彫りになります。
文化庁が定める水中遺跡の保護指針において、文化財指定を行うには「人の営みによって作られた、または使用された明確な歴史的証拠」が不可欠です。前述の通り、生活遺物が皆無であり、地質学的な形成メカニズムで合理的に説明がついてしまう現状では、文化財保護法上の「遺跡」として認定することは学術行政上不可能です。仮に法的な指定史跡となった場合、文化財保護法第125条等に基づく「現状変更の制限」が課されることになり、一般ダイバーの潜水やアンカーの投入、民間観光船の進入に対して極めて厳しい規制が敷かれることになります。
与那国町や沖縄県の観光産業にとって、この場所は「沖縄の水中遺跡や観光」の目玉として世界中から高単価なインバウンドダイバーを呼び寄せる切り札です。「未解明のミステリースポット」という余白を残しておくことこそが、観光資源としての経済的価値を最大化させ、過度な法的規制を回避して地域経済を潤すという、暗黙の合理的判断が働いている側面は否定できません。