リンデロンVgの強さは5段階中どれ?顔や赤ちゃんへの危険性と真相

リンデロンVgの強さは5段階中どれ?顔や赤ちゃんへの危険性と真相とはどんな影響があるのか? 背景や要点を簡潔に解説します。

調剤薬局や医療機関の窓口で患者から頻繁に寄せられるのが、「手元にあるリンデロンVとリンデロンVGは同じ薬なのか」という質問です。結論から言えば、ステロイド成分の強さは同一(3群・ストロング)ですが、抗生物質が含まれているかどうかが決定的に異なります。

リンデロンVは、抗炎症作用を持つ「ベタメタゾン吉草酸エステル」のみを含有する単剤です。一方、末尾に「G」が付くリンデロンVGは、アミノグリコシド系抗生物質である「ゲンタマイシン硫酸塩」が配合されています。この抗生物質は、ブドウ球菌や緑膿菌などの細菌感染を抑え込む役割を担っています。

臨床現場において皮膚科専門医がリンデロンVGを選択するのは、「かゆみに耐えかねて激しくかき壊し、傷口から細菌が入り込んでジュクジュクと化膿している状態」や「とびひ(伝染性膿痂疹)を併発している湿疹」です。単なる乾燥やかぶれで皮膚のバリアが壊れていない段階であれば、抗生物質を含まないリンデロンVで十分対応できます。不要な抗生物質の外用は、皮膚に常在する有益な善玉菌を駆逐し、耐性菌を生み出す温床となるため、漫然とした使い分けの混同は避けなければなりません。

薬局で買える市販薬「リンデロンVS」との相違点

ドラッグストアで市販されている「リンデロンVS」と、医療用医薬品の「リンデロンVG」も別物です。薬局の棚に並ぶリンデロンVSは、医療用でいう「リンデロンV」のスイッチOTC化製品であり、ステロイド成分のベタメタゾン吉草酸エステルは同濃度(0.12%)配合されているものの、抗生物質のゲンタマイシンは一切含まれていません。

日本の薬事規制上、耐性菌の無秩序な発生を防ぐ観点から、抗生物質入りのリンデロンVGは市販化されておらず、医師の診察と処方箋が必須です。化膿を伴う皮膚トラブルに対して市販薬で対処しようとする際は、成分表示を精査し、抗生物質が配合されているか否かを薬剤師に確認する姿勢が不可欠です。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest