アシリパの変顔はなぜ愛される?名シーン一覧と作者の真意を徹底解剖

アシリパの変顔はなぜ愛される?名シーン一覧と作者の真意を徹底解剖についての最新情報をご紹介します。

『ゴールデンカムイ』の物語を語る上で外せないのが、シリアスな展開の合間に突如として挿入されるゴールデンカムイ屈指のギャグシーンです。その中心に君臨するのがアシリパの豊かな表情であり、数々の名場面が生み出されてきました。代表的なエピソードを振り返りながら、その背景にある文脈を紐解いていきます。

まず誰もが真っ先に思い浮かべるのが、杉元佐一が携帯していた「味噌」を巡る一連の攻防でしょう。アイヌには当時味噌を食べる文化がなく、その見た目と黒褐色からアシリパは頑なに「オソマ(アイヌ語で大便の意)」と誤認。杉元が美味しそうに味噌を鍋に入れる姿を見るや否や、この世の終わりを目撃したかのようなドン引き顔を披露しました。これがファンの間で語り草となっている「オソマ顔」の原点です。杉元から「食べてみろ」と勧められた際、顔中のパーツが中央に凝縮したような猛烈な拒絶の表情を見せつつ、一口食べた瞬間に世界が一変、「ヒンナ(感謝を表す言葉)…!」と至福の表情へと転換するダイナミズムは作中最高峰のカタルシスを生み出しました。

続いて強烈なインパクトを残したのが、伝統料理「チタタプ(我々が叩くもの)」を作る際の表情です。小動物や魚の肉を細かく刻む際、「チタタプ」と言いながら叩くのがアイヌの習わしですが、杉元や白石由竹、後には谷垣源次郎や尾形百之助らに対し、「チタタプと言いながら叩け」と無言の眼圧で脅迫するようなドスの利いた顔は圧巻の一言。言わない者に対して向ける冷徹かつ狂気じみた視線は、読者に強烈な笑いを提供しました。

さらに、読者の腹筋を崩壊させたのが「カワウソの頭の丸煮」を杉元に振る舞うシーンです。脳みそをすくって食べるアイヌの食文化を紹介する際、カワウソの頭部が浮かぶ鍋を前に、白目を剥きながら涎を垂らし、魂が口から抜け出たような恍惚と悪巧みが入り混じった狂気の表情を披露。可憐な少女の面影を完全に消し去ったこのカットは、コミックス発売時にも大きな話題を呼びました。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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