お肉の直売所はなぜ安い?噂の真相と黒毛和牛が破格で買える理由
お肉の直売所はなぜ安い?噂の真相と黒毛和牛が破格で買える理由の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
一般的なスーパーマーケットや精肉店に並ぶ牛肉は、生産農家から出荷された後、家畜市場、食肉処理場、食肉卸売市場(セリ)、仲卸業者、二次問屋、プロセスセンター(小分け・包装工場)といったいくつもの中間拠点を経由します。このプロセスごとに人件費、運送費、冷蔵保管費、各事業者の利益マージンが上乗せされるため、最終的な店頭売価は原価の2倍から3倍近くまで膨らむのが通例です。
これに対し、産地直送の食肉加工工場や食肉卸直営店では、流通プロセスを極限まで短縮しています。生産から加工、小売りまでを一貫して手掛ける「六次産業化」モデルを採用している企業では、問屋マージンや市場手数料が一切発生しません。これが、直売所が店頭価格を劇的に引き下げられる最大の要因です。
さらに見逃せないのが「一頭買い」によるコスト最適化です。通常のスーパーは人気の高いロースやバラなど特定部位だけを仕入れるため、部位ごとの仕入れ単価が高騰しがちです。一方、自社加工工場を持つ直売所は牛や豚を丸ごと一頭買い取ります。サーロインやヒレといった高級部位を適正価格で販売しつつ、スネ肉やスジ肉、切り落とし、内臓肉(ホルモン)を余すことなく売り切るサイクルを自社拠点で完結させているため、黒毛和牛の激安直売所として驚異的なプライシングを打ち出すことが可能になるのです。