キューバは何語?英語は通じるか現地取材と歴史で解き明かす真実
キューバは何語?英語は通じるか現地取材と歴史で解き明かす真実の重要なポイントについて、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。
キューバの国家体制および言語インフラの土台を理解する上で外せないのが、国家の成り立ちです。公式の地理データによると、キューバ共和国はカリブ海の大アンティル諸島で最大の面積(約11万平方キロメートル、本州の半分弱)を有し、約1,100万人の人口を抱える社会主義共和制国家です。首都は政治・文化の中心地であるハバナに置かれています。
この国で唯一の公用語として定められているのがスペイン語(español)です。憲法上も公用語はスペイン語単一であり、学校教育、テレビ放送、行政文書に至るまで、全土でスペイン語が使用されています。
なぜカリブの島国でスペイン語が定着したのか、その背景にはおよそ400年にわたるスペイン植民地支配の歴史が横たわっています。1492年にクリストファー・コロンブスがキューバ島に到達して以来、先住民族であったタイノ族の言語や文化は植民地化の過程で激減しました。その後、サトウキビ農園の労働力として西アフリカから多数の黒人奴隷が強制連行されたことで、言語の母体はカスティーリャ地方のスペイン語でありながら、語彙や独特のリズム感にアフリカ系言語の影響を色濃く残す、独自の言語生態系が形成されていきました。