横持ちとは?無駄な費用が生じる理由と縦持ちとの違いを現場プロが解説

横持ちとは?無駄な費用が生じる理由と縦持ちとの違いを現場プロが解説について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

かつて横持ち作業は、荷主と運送会社の力関係において「ついでに運んでほしい」「サービスでやってくれ」と曖昧に処理され、運送会社の持ち出しで泣き寝入りさせられる代表格でした。しかし、荷待ち・荷役時間の記録義務化と是正が進んだ現在、現場の受け止め方は一変しています。

都内を中心に配送を手がける中堅運送会社の配車担当者は、次のように現場の苦衷を語ります。

「お客様から『数百メートルの移動になぜ2万円も請求するのか』と苦情を受けることが今もあります。しかし、ドライバーの拘束時間は移動の数分ではなく、積み込みの30分、現場での荷待ち40分、荷降ろしの30分を合わせた計近2時間です。これだけの拘束を無償にすれば、ドライバーの時間外労働上限を超過し、行政処分の対象になってしまいます」

また、住宅リフォームを手がける現場監督の手記やSNS上の投稿でも、リアルな葛藤が吐露されています。「狭小地のリノベーションでは、トラックを横付けできず、作業員3名が手押し台車で100m先の路地から建材をピストン運搬した。資材費そのものより横持ち人件費の方が高くつき、施主に見積もりを提示する胃が痛い」という声は後を絶ちません。

大手ネット掲示板や知恵袋等のコミュニティでも、「引越し当日に道が狭いと言われ、見積もりにない横持ち料金2万円を現場で請求された」といったトラブル報告が目立ちます。事前確認の不足が、不信感と金銭的摩擦を生み出す火種となっているのが実態です。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest