抗がん剤治療中の食事は何が正解?副作用を乗り切る2026年最新指針
抗がん剤治療中の食事は何が正解?副作用を乗り切る2026年最新指針とは一体何なのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。
インターネットやSNS上には、「糖質を完全に断てばがん細胞が兵糧攻めになって死滅する」「玄米菜食や特定の生ジュース療法だけでがんは完治する」といった極端な言説が今なお散見されます。病気に対する不安や恐怖に駆られた患者や家族が、こうした情報に縋りたくなる心理は痛切に理解できますが、臨床の観点からは極めて危険な盲点と言わざるを得ません。
医学的ファクトとして、ヒトの正常細胞もがん細胞も等しくグルコース(ブドウ糖)をエネルギー源として利用しています。食事から極端に糖質を排除した場合、人体は生命を維持するために自己の骨格筋を分解し、肝臓で糖新生を行ってブドウ糖を作り出します。その結果、がん細胞が消える前に患者自身の筋肉が急速に萎縮し、深刻な悪液質と免疫不全が進行して、本来受けるべき抗がん剤治療を中断せざるを得ない事態へと直結します。
抗がん剤治療中の身体に必要なのは、特定食品の排除ではなく、治療ストレスに耐えうるエネルギーの維持です。エビデンスのない民間療法に依存して体重を激減させることこそが、最も回避すべきリスクです。