富士山は何県にある?山頂に住所が存在しない衝撃の真相

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「富士山は何県にあるのか」という問いに対する最も正確な法解釈は、「裾野は静岡県と山梨県の両方にまたがるが、八合目より上はどちらの県でもない」となります。山麓の行政区画を整理すると、静岡県側は富士宮市、富士市、裾野市、御殿場市、小山町の5市町、山梨県側は富士吉田市、鳴沢村、富士河口湖町、忍野村、山中湖村の5市町村にまたがっています。

ところが、国土地理院が発行する2万5千分の1地形図を開くと、不可思議な現象に直面します。両県の境界線を示す点線が、標高約3,360メートルの八合目付近でぷつりと途切れているのです。国土地理院の全国都道府県市区町村別面積調においても、富士山頂付近の面積は「境界未定地」として扱われ、いずれの自治体の面積にも算入されていません。

この境界未定の状態は、決して行政の怠慢による放置ではありません。2014年1月、静岡県の川勝平太知事(当時)と山梨県の横内正明知事(当時)によるトップ会談が行われ、「あえて境界を定めず、美しい富士山を両県で協力して守り、後世に引き継ぐ」という歴史的合意が交わされました。白黒をつける境界争いを永久に棚上げし、共同管理を選ぶという平和的解決が現在も維持されています。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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