町田啓太と『花子とアン』の原点|村岡郁弥の壮絶な結末と現在への軌跡

町田啓太と『花子とアン』の原点|村岡郁弥の壮絶な結末と現在への軌跡の全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。

視聴者が最も胸を締め付けられたのが、花子とアン かよと郁弥の恋の結末です。ヒロイン花子の妹で、製糸工場から逃れて東京のカフェー「ドミノ」で懸命に女給として働く安東かよ(黒木華)。育ちも境遇も全く異なる二人が銀座の一角で出会い、郁弥がかよの芯の強さに惹かれて猛アタックを仕掛けたことから、不器用ながらも温かい純愛が育まれていきました。

しかし、運命の日はあまりにも残酷な形で訪れます。1923年(大正12年)9月1日、午前11時58分。郁弥はかよへ正式にプロポーズをするため、婚約指輪をポケットに忍ばせて「ドミノ」へ向かっていました。まさにその瞬間、首都圏を未曾有の揺れが襲ったのです。

劇中で描かれた花子とアン 村岡郁弥の死因は、銀座の街で発生した激震による建物の崩落・下敷き事故でした。激しい揺れの中で逃げ惑う人々を助けようとし、自らは倒壊した建造物の下敷きとなって帰らぬ人となりました。最期の瞬間までかよへの愛を抱き、指輪を握りしめていた郁弥の最期――。この関東大震災の結末が放送された第22週(第130回)は、多くの視聴者に深いトラウマと感動を残し、NHK公式掲示板やSNS上には別れを惜しむ声が殺到しました。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest