愛知屈指の廃墟「三州園ホテル」の現在と火災の真相、解体の全貌
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黒焦げの廃墟という視覚的インパクトは、やがて都市伝説・オカルトの格好の標的となる。火災事故が尾ひれをつけられ、「経営者の無理心中」「閉じ込められた宿泊客の怨霊」といった根拠のない怪談がまことしやかに語られ始めた。
火付け役となったのは、現代怪談の金字塔『新耳袋』や怪談の名手・稲川淳二が語る実話怪談のブームだ。テレビ番組『世界の何だコレ!?ミステリー』などでも不可思議なスポットとして取り上げられると、その悪名は一気に全国区へと拡大する。実際には凄惨な殺人事件や集団自殺が起きた公式記録など一切存在しない。にもかかわらず、メディアの演出と人々の好奇心が虚構の物語を塗り重ね、無害なコンクリートの残骸を「愛知最恐の心霊スポット」へと仕立て上げていったのだ。