なぜ味は激変するのか?ウイスキー原料の秘密と失敗しない選び方

なぜ味は激変するのか?ウイスキー原料の秘密と失敗しない選び方について押さえておきたい 理由を分かりやすく解説いたします。

日本のウイスキー史を振り返れば、原料をめぐる哲学の相違はすでに100年前から始まっていた。本場スコットランドで製法を学び、何よりもピート香の効いたヘビーなスコッチを信奉した竹鶴政孝。対して、サントリーホールディングスの礎を築いた鳥井信治郎は、繊細な日本人の味覚に寄り添う親しみやすい風味を希求した。

山崎の地で共に日本初の本格ウイスキー造りに挑んだ二人は、原料の処理法やブレンドの方向性をめぐって激しく衝突する。スコットランドの原風景を求めて北海道・余市へと旅立ち、ピートとポットスチルによる直火蒸留に生涯を捧げた竹鶴の執念と、日本固有の風土や水質を活かして独自のブレンディングを極めた鳥井の慧眼。現在の日本が世界五大ウイスキーの一角として君臨しているのは、原料に対するこの二つの異なる熱狂があったからに他ならない。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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