熱の時にお風呂はNg?医師が教える入浴基準と正しいシャワー法
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発熱時の入浴判断は、年齢や感染しているウイルスの性質によっても対応が大きく分かれます。
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まず、子供の熱とお風呂の判断基準については、大人以上に慎重な見極めが求められます。小児科医の多くが指摘するのは、「体温の数字よりも本人の機嫌と活気」です。体温が37.5℃であっても、水分が十分に摂れ、視線が合い、機嫌よく遊んでいるようであれば、汗疹(あせも)予防のためにぬるめのシャワーでサッと流すことは有効です。しかし、ぐったりしている、呼吸が荒い、または過去に熱性けいれんの既往がある小児の場合は、入浴やシャワーによる急激な体温変化がけいれんを誘発する恐れがあるため、絶対に入浴させてはいけません。温かい蒸しタオルで体を拭く「清拭」にとどめるのが鉄則です。
一方、大人の発熱時におけるお風呂のタイミングで最も警戒すべきなのは、「解熱鎮痛剤を飲んで一時的に熱が下がったタイミングでの入浴」です。アセトアミノフェンやロキソプロフェンなどを服用すると、数時間後には36℃台まで解熱することがありますが、これは薬理作用によって強制的に熱が抑えられているに過ぎず、体内では依然としてウイルスとの攻防が続いています。このタイミングで「治った」と錯覚してお風呂に入ると、薬効が切れた後に強烈なリバウンド発熱と激しい倦怠感に襲われることになります。
また、インフルエンザのお風呂はいつから入っていいのかという疑問については、「発熱後最低48時間」かつ「解熱してから丸1日(24時間)が経過するまで」は入浴を控えるのが医学的なコンセンサスです。インフルエンザウイルスは発熱初期に急激に増殖し、全身の強い筋肉痛や関節痛を引き起こすため、入浴は症状を劇的に悪化させます。
コロナ発熱時のお風呂・入浴法においても同様です。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)では、急激な倦怠感や息切れ(血中酸素濃度の低下)が突然生じるリスクがあります。入浴中に呼吸苦や立ちくらみが起きると溺水や転倒の事故に直結するため、発熱期はシャワーも控えるのが安全です。さらに、家族と同居している場合は、浴室の換気扇を常時作動させ、感染者がシャワーを浴びるのは家族全員が入浴を終えた一番最後とし、使用後はドアノブやシャワーヘッドの消毒を行うなど、家庭内感染防止の対策を徹底しなければなりません。