なぜきのこの山は選ばれ続ける?たけのこ派も驚く進化と因縁論争の全真相
なぜきのこの山は選ばれ続ける?たけのこ派も驚く進化と因縁論争の全真相について見逃せない 注意点を分かりやすく解説いたします。
株式会社明治公式発表の社史によると、きのこの山の正式な発売日は1975年(昭和50年)に遡ります。しかし、その開発プロジェクトは決して順風満帆なスタートではありませんでした。契機となったのは、1969年に人類の月面着陸を記念して発売された大ヒット商品「アポロ」の生産設備でした。ブームが一巡した後に生じた工場の余剰生産能力をいかに有効活用するかという、極めて現実的な経営課題から検討が始まったのです。
当時の開発チームが着目したのは、円錐形のチョコレートに焼き菓子を組み合わせるアイデアでした。しかし、高度経済成長期のチョコレート市場において、菓子といえば板チョコや一口サイズの固形チョコが主流であり、「キノコという自然物を模したチョコスナック」という構想は社内で激しい賛否両論を巻き起こしました。当時の役員会では「不気味だ」「食べ物をキノコに見立てるとは何事か」という猛反発の声すら上がったと、当時の開発記録や特番インタビューで語られています。
約5年におよぶ試行錯誤と数百回に及ぶ試作の末、開発陣は軸部分に甘さを抑えたクラッカーを採用し、手で持ってもチョコが溶けて指が汚れない機能美を完成させました。発売と同時に、童謡や里山の風景を想起させるノスタルジックな世界観が高度成長に疲れた日本人の心をとらえ、爆発的なヒットを記録したのです。