脱肛とは?自然治癒の真相と放置Ngの理由・最新治療法を徹底解説
脱肛とは?自然治癒の真相と放置Ngの理由・最新治療法を徹底解説についての真相を徹底解説します。
日常会話で広く使われる「脱肛(だっこう)」という言葉ですが、これは単一の病名ではなく、「肛門管の内側にある組織が肛門外へ脱出している状態」を指す総称です。多くの患者が混同しがちなのが、いわゆる「いぼ痔(内痔核)」と「脱肛」の区別です。
直腸粘膜の下には、血管や弾性組織が網目状に集まり、便やガスの漏れを防ぐクッションのような役割を果たす組織が存在します。便秘時の強い怒責(いきみ)や加齢、長時間の座り仕事などによってこのクッション組織に過剰な圧力がかかり、静脈の血流が滞ってうっ血・肥大化したものが「内痔核」です。この肥大化したいぼ痔が、排便時などに肛門の外へ飛び出る現象を一般に脱肛と呼びます。
一方で、見過ごされがちなのが直腸脱(ちょくちょうだつ)との違いです。内痔核の脱出が粘膜下組織の一部にとどまるのに対し、直腸脱は直腸の壁全体(全層)が肛門の外へ靴下の裏返しのように反転して抜け出る疾患です。加齢や多産に伴う骨盤底筋群の著しい脆弱化が主因であり、高齢女性に好発します。見た目にも明らかな違いがあり、内痔核の脱出が小豆大からピンポン玉大の塊であるのに対し、直腸脱は数センチから十数センチの円筒状の腸管が露出し、激しい便失禁や粘液漏出を伴う特徴があります。