くわばらくわばらの意味とは?雷除けの語源と菅原道真の怨霊伝説を解明
くわばらくわばらの意味とは?雷除けの語源と菅原道真の怨霊伝説を解明の疑問点について、最新情報を詳しくお届けします。
「くわばら」の語源として歴史上最も広く知られ、有力な根拠を持つのが菅原道真公にまつわる桑原伝説です。
平安時代中期の学者・政治家であった菅原道真は、右大臣にまで登り詰めながらも、政敵である藤原時平らの策謀によって無実の罪を着せられ、延喜元年(901年)に大宰府へと左遷されました。失意の中、道真は延喜3年(903年)に非業の死を遂げます。その後、平安京では異変が相次ぎました。
道真の死後、京の都では疫病の流行や要人の急死が連続し、ついに延長8年(930年)6月26日、皇居の清涼殿に巨大な落雷が発生します。この「清涼殿落雷事件」により、朝廷の重臣たちが命を落とし、ショックを受けた醍醐天皇も体調を崩して崩御するに至りました。都の人々は、これを無念のうちに没した菅原道真の怨霊が雷神(天神)となって復讐を果たしたのだと信じ、激しく恐れ慄きました。
この凄惨な天変地異の中で、不思議なことに京都の桑原(現在の京都市上京区、京都御所の西側付近)にあった道真の私有地(あるいは菅原家の屋敷)にだけは、一度も雷が落ちなかったと伝えられています。これに気付いた都の人々は、落雷の恐怖に直面した際、「ここはあなたの領地である桑原ですよ、落とさないでください」と雷神(道真)にアピールするため、「くわばら、くわばら」と唱えるようになったとされています。これが現在まで伝わる怨霊鎮魂と雷除けの呪文の発祥です。