医師を捨て医療の構造変革に挑む豊田剛一郎の現在地と次なる勝算

話題沸騰中の 医師を捨て医療の構造変革に挑む豊田剛一郎の現在地と次なる勝算について、多角的な視点をご紹介しています。

キャリアの原点は、緊迫した手術室にあった。東京大学医学部附属病院などの臨床現場で脳神経外科医としてメスを握っていた豊田は、日夜搬送されてくる重症患者の治療に奔走していた。だが、どれほど個人の医師が寝る間を惜しんで働いても、救える命の数には物理的な限界がある。山積する手書きカルテ、夜間鳴り止まないPHS、非効率な情報連携――過重労働によってすり減っていく同僚たちの姿を前に、彼は強烈な焦燥感を抱いた。

「個々の患者を治すこと以上に、医療の仕組みそのものを治さなければ現場はいずれ破綻する」。この強固な危機感が、彼を臨床の現場からマッキンゼー・アンド・カンパニーへと駆り立てた。コンサルティングの世界で論理的課題解決や事業再生のフレームワークを徹底的に叩き込まれた豊田は、自らが果たすべき使命を「医療とビジネスの架け橋」に見出した。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest