五箇条の御誓文とは?起草者や目的・現代語訳と五榜の掲示の違いを解説

五箇条の御誓文とは?起草者や目的・現代語訳と五榜の掲示の違いを解説についての疑問解決ガイドをお届けします。

五箇条の御誓文が発布された最大の目的は、「発足直後で脆弱だった新政府の求心力を一気に高め、分裂の危機を回避すること」にありました。

当時、討幕派の中心だった薩摩藩と長州藩に対する他藩の警戒感は根強いものがありました。「徳川幕府を倒した後は、薩摩と長州が新たな幕府を作って独裁を行うのではないか」という疑念が全国に渦巻いていたのです。もし諸藩が反発して旧幕府側に合流すれば、新政権は瞬く間に瓦解します。

新政府首脳陣は、その猜疑心を払拭するために「広く会議を開き、みんなで話し合って決める(公論政治)」という約束を打ち出す必要がありました。「特定の藩の専制はしない」という誓いを、最高権威である明治天皇が神前で厳粛に誓うことで、諸藩の不安を抑え込み、味方へと引き入れたのです。

また、もう一つの重大な目的は「欧米列強へのアピール」でした。当時、外国人を無差別に襲撃する攘夷派のテロが横行しており、列強諸国は新政府を「野蛮な排外主義勢力」と警戒していました。第4条で旧習打破を誓い、第5条で世界に知識を求めると明文化したことで、新政府は国際法を遵守する近代主権国家であるという信任を国際社会から勝ち取ることに成功したのです。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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