スティーブ・ヴァイ指6本説の真相!超絶技巧が生んだ都市伝説を解剖

スティーブ・ヴァイ指6本説の真相!超絶技巧が生んだ都市伝説を解剖にまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。

火のない所に煙は立たないと言われるように、この都市伝説が世界規模で定着した背景には、視覚的・文化的な決定打となったいくつかの歴史的モーメントが存在します。その筆頭が、1986年に公開された音楽映画の金字塔映画『クロスロード(Crossroads)』への出演です。

この劇中でヴァイは、悪魔に魂を売った冷徹な凄腕ギタリスト「ジャック・バトラー」役を怪演しました。クライマックスのギターバトルにおいて、ヴァイがパガニーニの難曲『カプリース第5番』をベースにした超絶フレーズを、冷ややかな視線と異様な指の動きで弾き倒すシーンは、世界中のギターキッズに強烈なトラウマと熱狂を植え付けました。「悪魔と契約した男」「悪魔に指をもう1本授けられたギタリスト」というフィクションのイメージが、現実の彼の演奏とシームレスに結びついてしまったのです。

さらに、彼のキャリア初期における鬼才フランク・ザッパのバンドでの経歴が、このミステリアスな像に拍車をかけました。1980年代初頭、若干20歳そこそこでザッパの元に送った自作の超高難度採譜(トランスクリプション)が認められ、「スタント・ギタリスト」「リトル・イタリアン・ヴィルトゥオーソ」として重用されたヴァイ。ザッパが課す常人では演奏不可能なポリリズムや微分音のフレーズを正確無比に再現する姿は、業界関係者に「人間の肉体を超えた異常者」という畏怖の念を抱かせるのに十分でした。

加えて、アイバニーズ(Ibanez)と共同開発した7弦ギター「Universe」や、3つのネックを擁する異形の多頭ギター「Hydra(ヒドラ)」など、楽器そのものの構造を拡張し続けた姿勢も、「道具のみならず肉体そのものも変異しているのではないか」という神秘主義的な幻想を補強する土壌となりました。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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