醸し人九平次はなぜ世界が絶賛する?入手困難な理由と取扱店を完全解説
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萬乗醸造の独自性を語る上で外せないのが、フランス・ブルゴーニュ地方での本格的なワイン造りへの進出です。久野九平治氏は「ワインの聖地でブドウ栽培から醸造までを自ら経験しなければ、本当の意味で日本酒のテロワールを語ることはできない」と考え、2013年に現地法人を設立。コート・ド・ニュイ地区のモレ・サン・ドニに自社畑を取得し、「Domaine Kuheiji(ドメーヌ・クヘイジ)」としてピノ・ノワールやシャルドネを手掛けています。
日本酒蔵が現地でブドウ畑を所有し、栽培から醸造まで自社で完結させる試みは前代未聞でした。このブルゴーニュでの試行錯誤で得られた知見は、そのまま愛知の萬乗醸造と兵庫の米作りにフィードバックされています。
兵庫県黒田庄に構えた自社精米所および醸造施設「黒田庄蔵」では、田んぼの区画ごとに異なる土壌組成(粘土質や礫層)や日照条件を分析し、区画別の仕込みを行う「クリュ(区画)の概念」を日本酒に導入しました。国境を越えた醸造家としての探求心が、醸し人九平次の唯一無二のクオリティを支えています。