テレビ分配器で後悔続出?分波器との違いと映らない原因をプロが解剖

テレビ分配器で後悔続出?分波器との違いと映らない原因をプロが解剖について押さえておきたい 注意点を厳選して解説いたします。

テレビ分配器を購入する際、パッケージに記載された「全端子通電型」と「1端子通電型」という用語を見落として後悔するユーザーが後を絶ちません。この2つの違いは、衛星放送(BS/110度CSアンテナ)を受信・駆動するための「直流電源(DC15V)」をどのように供給するかという電気的回路設計にあります。

屋外にパラボラアンテナを独自に設置している戸建て住宅では、アンテナの先端にあるコンバーターと呼ばれる受信用増幅素子に、屋内のテレビやレコーダーから同軸ケーブルを通じて電気を送り届ける必要があります。

テレビ分配器 1端子通電(1端子電流通過型)は、複数の出力端子のうち「特定の1箇所」からしかアンテナへ電気を送ることができません。もしメインの通電端子に接続されたリビングのテレビが消えている(あるいはアンテナ電源供給設定がオフになっている)場合、寝室のサブテレビからアンテナへ電気が届かないため、寝室側ではBS/CS放送が一切映らなくなります。

一方でテレビ分配器 全端子通電(全端子電流通過型)は、どの部屋のテレビからでもアンテナ側へ電流を流せる逆流防止ダイオード回路が内蔵されています。リビングのテレビの主電源が切れていようが、寝室や子供部屋のテレビをつけた瞬間にアンテナへ給電されるため、部屋ごとの利用状況に左右されることなく安定した視聴が可能です。

実勢価格において、1端子型と全端子型の差額はわずか数百円程度に過ぎません。それにもかかわらず、価格の安さだけで1端子型を選んでしまった結果、家族間で「リビングの電源を切らないで」といった不毛なストレスを抱え込むケースが後を絶たないのが現状です。

項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価全端子通電型すべての出力端子からアンテナ側へ常時・個別にDC15V給電可能(逆流防止仕様)実売 1,500円〜2,800円前後戸建てで個別アンテナを立てている世帯は全端子通電の選択が鉄則。トラブルを未然に防ぐ決定打。1端子通電型マークされた1つの端子のみ通電。非通電側のテレビ単独では給電不能実売 800円〜1,600円前後集合住宅(マンション共有給電)や、常時通電ブースターが屋根裏にある環境以外では推奨できない。信号減衰量(目安)2分配:約4.0〜4.5dB減衰
4分配:約8.0〜9.5dB減衰受信適正値:49〜81dBμV(地デジ入力)電波強度が低い中電界・弱電界地域では、2分配しただけで受信限界を割り込むリスクがある。対応周波数帯旧規格:〜2150MHz
新規格:10〜3224MHz(4K8K放送)JEITA SHマーク認証製品が業界基準旧型を使い回すと4K左旋円偏波(WOWOW 4K等)が映らない。買い替え時は3224MHz必須。
山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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