風呂の蓋は本当に必要か?手放す人が急増する理由と保温・カビ対策の真相
風呂の蓋は本当に必要か?手放す人が急増する理由と保温・カビ対策の真相についての真相をご紹介します。
蓋を手放すか否かを決める最大の懸念事項が「光熱費への影響」です。資源エネルギー庁や主要給湯機器メーカーが公表している放熱テストのデータによると、湯温42度で給湯した場合、蓋なしの状態では2時間で約2.5℃〜3.2℃の湯温低下が確認されています。これに対し、一般的な断熱性能を持つ蓋を閉めていた場合の温度低下は約0.8℃〜1.1℃に抑えられます。
この温度差を埋めるために毎日追い焚きを1回追加で行った場合、都市ガス換算で1回あたり約13円〜16円、LPガス(プロパン)であれば約22円〜28円の余分なコストが発生します。4人家族で入浴時間帯が夕方から深夜にかけてバラバラになる生活パターンの場合、風呂の蓋保温効果と節約真相を検証すると、年間で約4,700円〜6,200円(LPガス環境では最大約9,800円)もの差額が生じる計算になります。
さらに見落とされがちなのが、浴室空間全体の劣化リスクです。蓋を外したまま放置された浴槽からは膨大な水蒸気が立ち上り続け、浴室の壁面・天井はもちろん、換気扇の内部や浴室ドアのパッキン、さらには脱衣所のクロスにまで湿気が浸透します。換気扇の24時間強運転による電気代増や、壁面防カビ工事の補修費用を天秤にかけた場合、単純に「蓋をなくせば万事解決」とは言い切れないシビアな現実が存在します。