馬の歯を見れば年齢が判明?性別で本数が違う驚きの理由と秘密
馬の歯を見れば年齢が判明?性別で本数が違う驚きの理由と秘密の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
乗馬クラブや競走馬の厩舎では、定期的に馬の口内へ専用のヤスリを入れて歯を削る「ラズピング(歯削り)」というメンテナンスが行われます。痛々しく見える作業ですが、これは馬の健康と安全な騎乗のために不可欠な処置です。
馬の咀嚼運動は左右に顎をすり合わせる独特の円運動で行われます。このとき上顎の幅が下顎よりも広いため、上顎の臼歯は「外側(頬側)」が、下顎の臼歯は「内側(舌側)」が削れ残って刃物のように鋭く尖った「エナメル突起」を形成します。これを放置すると、咀嚼するたびに自分の頬の内側や舌を切り裂き、激しい口内炎や潰瘍を引き起こしてしまいます。
さらに、乗馬において騎手の指示を伝える金具「ハミ(ビット)」は、前歯と奥歯の間にある歯の生えていない隙間「歯槽間隙(しそうかんげき / バー)」に乗せて使用します。臼歯の先端が尖っていると、ハミのわずかな圧力で頬の内側が傷つき、指示に従うのを嫌がったり首を振って反抗したりする原因になります。定期的にヤスリで歯の角を丸く整えることで、馬は痛みなく食事ができ、騎手とのスムーズなコンタクトを保つことが可能になります。