『魔女の宅急便』キキの魔法低下とジジの沈黙|宮崎駿が込めた真意
『魔女の宅急便』キキの魔法低下とジジの沈黙|宮崎駿が込めた真意に関する深掘り解説を丁寧に解説いたします。
映画の舞台となる美しい港町「コリコ」は、ヨーロッパの様々な都市を融合させた架空の街です。主なロケ地モデルとして有名なのが、スウェーデンの首都ストックホルムと、バルト海に浮かぶゴットランド島の古都ヴィスビュー(Visby)です。スタッフは現地へロケハンに赴き、石畳の小道や赤屋根が連なる街並み、堂々たる時計塔のスケッチを丹念に行いました。
さらに、第二次世界大戦を経験しなかったパラレルワールドのヨーロッパという裏設定が採り入れられており、どこか懐かしく温かみのあるレトロフューチャーな空気を醸し出しています。
本作の瑞々しい疾走感を完璧に引き立てているのが音楽です。オープニングを飾る挿入歌『ルージュの伝言』とエンディングの『やさしさに包まれたなら』(いずれも荒井由実)は、キキの旅立ちと心の成長に完璧にシンクロし、半世紀近く経った今も色褪せない輝きを放っています。