カット打法は何が悪い?甲子園で禁止された本当の理由と花巻東騒動の真相
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一方で、プロ野球におけるカット打法への規定や評価は高校野球とは大きく異なります。NPBの世界において、カット技術は反則どころか「超一流の高等技術」として絶大な評価を受けています。
日本ハムなどで活躍した中島卓也選手のように、相手投手に1打席で10数球以上を投げさせて出塁をもぎ取る選手は、相手のリリーフ陣を疲弊させ、先発投手を早いイニングで引きずり降ろすキーマンとして重宝されます。プロでは球数制限や教育的観点が存在せず、勝利こそが至上命題であるため、ルール内で行われるファウル打ちは年俸査定でも高く評価されるポイントです。
では、なぜ高校野球だけが厳しく規制されるのか。そこにはプロと学生野球の根本的なスタンスの違いがあります。
- 教育的側面とスポーツマンシップ:高校野球は文部科学省の学習指導要領とも連動する「教育の一環」であり、正々堂々とした技術のぶつかり合いが重んじられる。
- 試合進行の遅延防止:甲子園では1日に4試合を消化する必要があり、意図的な遅延行為に近い粘りを抑止したい運営側の意向が働く。
- 投手の故障予防:当時は現在ほど球数制限が厳格化されておらず、過度な粘り打ちが投手の肩肘に与える負担が懸念されていた。