ラウンドワン佐賀がない理由は?出店計画の真相と最寄り店舗を徹底解明
ラウンドワン佐賀がない理由は?出店計画の真相と最寄り店舗を徹底解明についての真相をご紹介します。
佐賀県内にラウンドワンが誕生しない背景には、単なる偶然ではなく冷徹な経営判断と経済合理性が存在します。アミューズメント複合施設の開発には土地・建物・設備を含めて数十億円規模の初期投資が必要となり、その回収には極めて緻密な商圏分析が求められます。
第一の壁となっているのが、ラウンドワンが公表している標準的な出店基準と佐賀県の人口動態のギャップです。同社の郊外ロードサイド型メガ店舗(スタジアム型)は、基本的に「半径10〜15km圏内に人口30万〜50万人以上」を一つの目安としています。佐賀市単体の人口は約22万6,000人にとどまり、隣接する小城市や神埼市を合わせても基準ラインの下限に届くかどうかという水準です。さらに、少子高齢化の進展に伴い、平日夜間や休日に頻繁に足を運ぶ10代〜20代の若年人口比率が減少傾向にある点も投資判断を慎重にさせています。
第二の決定打が、福岡県久留米市に位置する「ラウンドワン久留米店」との商圏重複です。佐賀市中心部から久留米店までは国道264号を経由して約18〜20km、車で30分から40分圏内に収まります。東部の鳥栖市に至っては久留米店まで車で15分前後の至近距離です。ラウンドワン側から見れば、巨額の投資を行って佐賀市内に新店舗を建設しても、既存の久留米店が囲い込んでいる佐賀東部・中部の利用者を奪い合う結果になりかねません。自社店舗同士でパイを奪い合うリスクを冒してまで進出するメリットが薄いというのが、業界関係者の一致した見解です。
これまで地元コミュニティやSNSでは、「ゆめタウン佐賀周辺の農地に誘致される」「モラージュ佐賀近隣の用地にスポッチャができる」といった言説が幾度となく浮上しました。しかし、商業デベロッパー関係者への取材によると、これらは地元住民の希望的観測や不動産仲介業者の誘致打診がひとり歩きしたケースがほとんどであり、ラウンドワン本社が佐賀県内での開発認可や具体的な建設計画を具体化させた公式事実は過去に一度もありません。