コロリころげた木の根っ子の正体判明!童謡の曲名や歌詞の続きを徹底解剖
コロリころげた木の根っ子の正体判明!童謡の曲名や歌詞の続きを徹底解剖にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。
この『待ちぼうけ』には、確固たる元ネタが存在する。紀元前3世紀、中国戦国時代の思想家・韓非の著作である『韓非子(かんぷし)』五蠹(ごと)篇に記された故事「守株待兎(しゅしゅたいと)」、一般に故事成語として知られる「守株(しゅしゅ)」である。
故事の原文では、宋の国の農夫が畑を耕していたところ、走ってきたウサギが切り株(株)にぶつかって首を折って死んだ。それを見た農夫は農具を捨てて株の番を続け、再びウサギを得ようとしたが、ウサギが二度と手に入ることはなく、国中の笑い者になったと記されている。
韓非がこの寓話を用いて説きたかったのは、単なる怠け者への戒めではない。法家思想の祖である韓非は、「先代の古い政治制度や過去の成功体験に固執して、時代の変化に対応できない為政者の愚かさ」を痛烈に批判するためにこの逸話を引き合いに出した。かつて一度うまくいった手法が、未来永劫通用するわけではない。北原白秋はこの硬質な古代哲学を、子どもたちの耳にすんなりと入る軽妙な七五調の童謡へと見事に換骨奪胎したのである。