『メアリーの総て』結末ネタバレと実話検証|怪作誕生の真実と配信情報
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19世紀初頭のロンドン。女性参政権論の先駆者であるメアリー・ウルストンクラフトを母に(出産直後に産褥熱で他界)、急進派の政治哲学者ウィリアム・ゴドウィンを父に持つメアリーは、本と空想を愛する聡明な少女として育ちました。しかし、父の再婚相手である継母とは折り合いが悪く、亡き母の墓前だけが彼女の唯一の精神的避難所となっていました。
16歳になったメアリーは、父の熱心な信奉者であり、将来を渇望される美貌の若き詩人パーシー・ビッシュ・シェリー(ダグラス・ブース)と運命的な出遭いを果たします。知性と情熱を交わし合うふたりは激しい恋に落ちますが、パーシーにはすでに妻と幼い子どもが存在していました。
当時の厳格な英国社会のモラルを真っ向から拒絶し、ふたりは義妹クレア(ベル・パウリー)を伴って大陸へ駆け落ちを敢行します。しかし、パーシーが唱える甘美な「自由恋愛」の理念は、現実には無責任な現実逃避と同義でした。パーシーの実家からの送金は途絶え、借金取りから逃げ回る困窮生活が始まります。さらにパーシーは、自らの自由主義を曲解し、メアリーに対して友人への肉体関係の共有を暗に強いるなど、倫理の境界線を踏みにじっていきました。
極限の生活環境のなか、メアリーはパーシーとの間に長女を出産します。しかし、寒さと飢えのなかで赤ん坊は生後わずか数週間で夭折。我が子の冷たくなった小さな亡骸を抱きしめたメアリーの胸に、底知れぬ漆黒の絶望と自責の念が刻み込まれることになります。