オーストラリアの漢字一文字は豪?濠や墺との違いと由来を徹底解説

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かつて「濠太剌利」として定着していた表記から、なぜ「さんずい」が消えて現在の「豪」になったのでしょうか。その決定打となったのが、1946年(昭和21年)に行われた当用漢字表の制定です。

第二次世界大戦後の国語改革において、日常的に使用する漢字の範囲を絞り込み、国民の識字率向上や印刷技術の効率化を図る政策が推進されました。このとき、城の堀などを意味する「濠」は日常使用頻度が低いとみなされ、当用漢字(現在の常用漢字の前身)のリストから除外されてしまったのです。

新聞社をはじめとする各報道機関は、当用漢字表にない文字を紙面で使用することを原則として制限しました。そこで、同じ「ゴウ」という音を持ち、当用漢字表に含まれていた「豪」を代用文字として採用することが決定されます。このメディア主導のルール変更によって「濠州」から「豪州」への移行が一気に進み、教科書や公的文書にも波及して現代の標準表記として定着しました。

前田 葵

前田 葵

サステナビリティ研究家

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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