鼻をかむと耳が痛い?危険なNg習慣と中耳炎・鼓膜トラブルの真相

鼻をかむと耳が痛い?危険なNg習慣と中耳炎・鼓膜トラブルの真相の重要なポイントについて、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

ネット上のQ&AサイトやSNSでは、「鼻水はすすって飲み込んでしまえば耳に安全」「鼻血が出るのはバイ菌を出し切った証拠」といった医学的根拠の全くない危険な言説が散見される。これらは即刻是正すべき重大な誤解である。

まず、鼻をかむと血が出る原因と真相について触れておきたい。鼻の入り口から約1〜1.5cm奥の内側(鼻中隔)には、「キーゼルバッハ部位」と呼ばれる血管網が密集したエリアが存在する。この部位の粘膜は極めて薄く、ティッシュによる過度な摩擦や、頻回に鼻をかむことによる高圧の摩擦力、乾燥によって容易に毛細血管が破綻する。風邪やアレルギーで粘膜が充血している時期は特に脆く、わずかな擦れで鮮血が滲み出る。決して「体内の毒素が排出されている」わけではなく、単純な物理的粘膜損傷である。

さらに深刻なのが「鼻すすり(後鼻漏の自己誘発)」である。鼻をかむのが面倒、あるいは周囲の目を気にして「ズズッ」とすすり上げる癖を持つ大人は少なくない。しかし、鼻をすする行為は鼻腔内を陰圧(周囲より気圧が低い状態)にし、鼓膜を内側へ強烈に引き込む。これが習慣化すると「癒着性中耳炎」や、鼓膜の一部が奥へ入り込んで骨を破壊する難治性の「真珠腫性中耳炎」へと進行するリスクがある。鼻汁は決してすすり込まず、前述の作法で前方へ優しく押し出すことが唯一の医学的正解である。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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