Wisc-V結果の見方を完全解説|5指標の凹凸が示す強みと合理的配慮
Wisc-V結果の見方を完全解説|5指標の凹凸が示す強みと合理的配慮を詳しくリサーチ! 知っておきたい 情報と解説を凝縮して配信します。
長年使われてきたWISC-IV(第4版)からWISC-V(第5版)への移行に伴い、知能構造のモデルは最新の認知心理学(CHC理論:Cattell-Horn-Carroll理論)をベースに大幅に刷新されました。保護者や支援者が最初につまずきやすいのが、指標の名称と分類の変更点です。
旧版(WISC-IV)では「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリ」「処理速度」の4指標で構成されていましたが、WISC-Vでは知覚推理指標が解体され、新たに「視空間指標(VSI)」と「流動性推理指標(FRI)」の2つに分離・新設されました。これにより、主要指標は以下の5つへと拡張されています。
- 言語理解指標(VCI):言葉の知識、語彙力、言葉を用いた論理的思考や説明力を測る。
- 視空間指標(VSI):視覚的な詳細に注意を向け、空間的な位置関係や全体像を正確に把握・構成する力を測る。
- 流動性推理指標(FRI):未知のルールや法則性を見つけ出し、視覚的・論理的に問題を解決する応用力を測る。
- ワーキングメモリ指標(WMI):耳や目から入った情報を一時的に脳内に保持し、頭の中で操作・処理する容量を測る。
- 処理速度指標(PSI):視覚情報を素早く正確に識別し、手先の作業へと出力するスピードと集中力を測る。
さらに見逃せない変更点として、全検査IQ(FSIQ)を算出する下位検査数が従来の10種類から「7種類」に削減された点が挙げられます。これにより、検査を受ける子どもの心理的・体力的負担が軽減されただけでなく、特定の苦手分野が全体のIQを過度に押し下げないよう設計が見直されました。