船の科学館は現在どうなった?本館解体と宗谷の公開状況・再開計画の真相
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船の科学館は、1974年(昭和49年)7月20日、日本船舶振興会(現・日本財団)の創立12周年記念事業として開館しました。英国の著名な豪華客船「クイーン・エリザベス2号」をモチーフにした外観は、昭和高度経済成長期の熱気を色濃く残す国家的モニュメントとして脚光を浴び、開館以来数千万人規模の来館者を記録しました。
しかし、半世紀近い歳月の中で直面したのが、海洋隣接施設特有の過酷な塩害と建物の構造的老朽化です。開館から37年が経過した2011年時点で、大規模な耐震改修工事、アスベスト除去、空調・エレベーター設備の全面更新が必要となり、試算された改修費用は数十億円規模に上りました。東日本大震災の発生も重なり、安全確保の観点から2011年9月30日をもって本館の無期限休館が決定された経緯があります。
かつて本館と並ぶ目玉展示だった青函連絡船「羊蹄丸」が2011年に展示終了となり、維持費用の限界から2012年に解体・リサイクルされた歴史も、海上・臨海展示物の保存がいかに過酷な経済的負担を伴うかを物語っています。ハコモノを維持するコストと、時代に即した新たな社会貢献のバランスを見極めた結果が、今回の本館解体という経営判断でした。