ナスカの地上絵はなぜ描かれた?山形大学とAi調査が明かす真相

ナスカの地上絵はなぜ描かれた?山形大学とAi調査が明かす真相に関する知りたいポイントを初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

「高度な測量機器のない古代人がどうやって描いたのか」という疑問に対し、実験考古学は極めてシンプルかつ合理的な答えを導き出しています。直線を描く際は杭とロープを用いて視準線を合わせ、複雑な動植物の絵は原画をもとにグリッド(格子)を組んで拡大トレースする拡大模写の技法が使われました。巨大な図形であっても、数人から数十人のチームが指示に従って組織的に動けば、特別な科学技術を用いずとも制作が可能です。

また、なぜ千年以上もの風雪に耐えて線が消えないのかという理由も、現地の特殊な自然環境に起因します。ナスカ台地の表面は、長い年月をかけて酸化し黒褐色に変色した小石(砂漠ワニス)で覆われています。この黒い小石をわずか数センチから十数センチ脇に除けると、下層にある白っぽい石灰質の土壌が露出します。この色のコントラストによって線が描かれています。

さらに、ナスカは世界でも有数の無降雨地帯であり、雨による流失がほとんどありません。加えて、昼間に熱せられた地表の石が空気の断熱層(クッション)を作り出し、強風が直接地面の砂を巻き上げるのを防ぐ構造になっています。人為的な破壊がない限り、描かれた当時の姿がそのまま真空パックのように保存される天然のシェルターとなっていたわけです。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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