犬の耳が臭い・黒い耳垢の正体は?マラセチア外耳炎の原因と最新治療
犬の耳が臭い・黒い耳垢の正体は?マラセチア外耳炎の原因と最新治療の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。
マラセチアは健康な犬の耳にも常に存在している菌です。ではなぜ、特定のタイミングで暴走してしまうのでしょうか。マラセチア菌の増殖原因を突き詰めると、単一の理由ではなく、複数の内的・外的要因が絡み合っていることが分かります。
代表的な増殖トリガーは、梅雨から夏場にかけての高温多湿な環境、皮脂分泌の増加、そして耳垂れ犬種(キャバリア、ゴールデンレトリバー、コッカースパニエルなど)の通気不足です。しかし、臨床現場の獣医師が最も警戒するのは犬のアレルギー性皮膚炎の併発です。
犬アトピー性皮膚炎や食物アレルギーを基礎疾患として持っている犬は、生まれつき皮膚のバリア機能が脆弱で、皮脂の分泌バランスが崩れがちです。アレルギーによって皮膚や耳道粘膜に微小な炎症が起きると、それを足がかりにマラセチアが爆発的に増殖し、重度の外耳炎を引き起こすという悪循環が形成されます。外耳炎の治療と並行して基礎疾患であるアレルギーのコントロールを行わなければ、何度でもぶり返すことになります。