捜査二課とは?一課や特捜部との違い・過酷な知能犯捜査の実態に迫る
捜査二課とは?一課や特捜部との違い・過酷な知能犯捜査の実態に迫るの真相について、専門知識を詳しくお届けします。
警察ドラマの影響で「刑事=殺人事件を追う現場主義者」というイメージが定着していますが、警察本部刑事部の中央に位置する捜査二課の任務はそれとは根本的に異なります。捜査二課の主眼は、金銭的欲望や権力維持のために巧妙に仕組まれた「知能犯罪」の摘発にあります。 捜査一課との最大の違いは「事件の発生プロセス」と「捜査の起点」です。捜査一課が扱う強盗や殺人、放火などの強行犯捜査は、被害者や目撃者からの通報によって事件が発覚する「受けの捜査」から始まります。これに対し、捜査二課が扱う汚職や横領、詐欺事件は、当事者双方が口を閉ざして隠蔽を図るため、外見上は何も起きていないように見えます。 つまり捜査二課は、不審な資金の流れや内部告発といった断片的な情報から、水面下で何カ月も内偵を進め、「事件そのものをゼロから創り出す(顕在化させる)」能動的な捜査を行います。これを警察内部では「攻めの捜査」と呼びます。 警視庁捜査二課をはじめとする各都道府県警察の二課は、知能犯捜査のスペシャリスト集団であり、その標的は贈収賄に関わる政治家や官僚、会社の金を私的に流用した企業幹部、社会問題化する組織的詐欺グループの首謀者まで多岐にわたります。