名誉教授とは?給料や特任教授との違い・驚きの特権と基準を徹底解剖
名誉教授とは?給料や特任教授との違い・驚きの特権と基準を徹底解剖についての疑問解決ガイドをお届けします。
金銭的な報酬が一切出ないにもかかわらず、多くの研究者が名誉教授の称号を渇望する理由は何でしょうか。そこには、金銭に代えがたい名誉教授のメリットと学術的な特権が存在します。
第一の特権は大学の学術リソースに対する終身アクセス権です。退職後も大学図書館の自由な利用、高額な電子ジャーナルや学術データベースへのリモートアクセス、学内公式メールアドレス(ac.jpドメイン)のアカウント保持が認められます。現代の研究者にとって、年間数百万円規模の契約料が必要な海外論文データベースに生涯無料でアクセスできる環境は、莫大な金銭的価値に匹敵します。
第二に、終身で名乗れる絶大な社会的信用です。著書の出版、企業のアドバイザー就任、公的機関の審議会委員への抜擢などにおいて「〇〇大学名誉教授」のクレジットは最高峰のオーソリティとして機能します。また、名誉教授の推薦状は、若手研究者の海外留学や学術振興会特別研究員の応募において極めて強い効力を持ち続けます。
しかし、その栄誉は無条件で守られるわけではありません。近年、社会問題化しているのが名誉教授の称号剥奪です。各大学の規程には「大学の名誉を著しく傷つける行為があった場合、称号を取り消すことができる」旨の剥奪条項が必ず盛り込まれています。
実際に過去の事例として、論文のデータ捏造・改ざん・盗用などの研究不正が退職後に発覚したケースや、強制わいせつ・痴漢・公金横領といった刑事事件で逮捕・有罪判決を受けたケースにおいて、大学側が教授会を経て名誉教授の称号を正式に剥奪した事例が報道各社により報じられています。一度授与されたら終わりではなく、生涯にわたって大学の看板を背負い、高い倫理観を維持し続ける責任が課されているのです。