映画『昼顔』がひどいと酷評される理由|鬱エンドと衝撃結末の真相

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物語は、ドラマ版で結ばれた過酷な示談から3年後を起点とします。夫と離婚し、海辺の静かな町・三浜で偽名に近い質素な暮らしを送っていた木下紗和(上戸彩)。もう二度と会わない、連絡も取らないと誓約書を交わしたはずの元不倫相手・北野裕一郎(斎藤工)が、ホタルの講演会のために偶然その町を訪れたことで、運命の歯車が狂い始めます。

言葉を交わさず、ただホタルを見るためだけに森の中で逢瀬を重ねるふたり。しかし、秘めた想いは抑えきれず、ついに一線を越えて関係を再燃させます。逢瀬を察知した北野の妻・乃里子(伊藤歩)が現地へ乗り込み、修羅場と化すアパート。乃里子は激しく取り乱しながらも、北野の決意の固さを知り、ついに離婚届への署名に応じる姿勢を見せます。

新しいアパートを借り、薬指のサイズを測り合って結婚指輪を選び、ふたりの未来は約束されたかに見えました。紗和が満面の笑みでウエディングドレスを身にまとい、駅で北野の帰りを待っていたその時、あまりにも理不尽な悲劇が訪れます。離婚届を提出しに向かったはずの北野を乗せ、乃里子が運転する車が山道で異様な加速を始めました。「あなたを渡さない、一緒に死んで」と叫ぶ乃里子の狂気とともに、自動車はガードレールを突き破り、断崖絶壁へと転落します。

救急車と警察のサイレンが鳴り響く中、紗和に告げられたのは北野の即死という無情な現実でした。病院の霊安室に駆けつけた紗和に対し、車椅子姿で生き残った乃里子は冷酷に言い放ちます。「触らないで。あなたには指一本触れる権利はないのよ。彼を殺したのはあなたよ」。法的な配偶者ではない紗和は、変わり果てた愛する人の亡骸に触れることすら許されず、追い出されてしまいます。

絶望の淵に突き落とされた紗和は、北野を追って踏切へと向かい、命を絶とうとレールの上に横たわります。しかし、遮断機の警報音が響き渡る中、彼女はお腹に手を当て、自らの肉体に宿った新たな命の気配を悟ります。立ち上がり、生きることを選ぶ紗和。一方、北野が生前、サプライズのためにホタル見物の百葉箱の下へ隠していた婚姻指輪は、後日無邪気な子供に拾われ、紗和の手元へ届くことは永遠にありませんでした。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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