鶴竜親方の現在は?音羽山襲名と部屋独立の舞台裏&評判を徹底解説
鶴竜親方の現在は?音羽山襲名と部屋独立の舞台裏&評判を徹底解説について分かりやすく解説いたします。詳細な分析をお届けします。
鶴竜(本名:マンガラジャラブ・アナンダ)の歩みは、決して平坦なエリートコースではありませんでした。2001年秋、わずか65キロほどの華奢な体でモンゴルから来日し、名門・井筒部屋(元関脇・逆鉾)の門を叩きます。同期入門には白鵬らが名を連ねる中、恵まれた体格を持たない鶴竜は、徹底した基本動作と理詰めの技術を磨くことで番付を駆け上がりました。
2014年春場所後、第71代横綱に昇進。幕内優勝6回を誇り、もろ差し名人として横綱の重責を果たし続けました。しかし晩年は度重なる怪我との壮絶な闘いとなり、休場が続くなかで横綱審議委員会からの決議を受けるなど、精神的にも追い詰められる日々を経験しています。その逆境を乗り越え、2021年3月場所に惜しまれつつ現役引退を表明しました。
指導者として日本相撲協会に残るためには日本国籍の取得が絶対条件となります。鶴竜が日本国籍取得を決断した大きな理由は、育て親である井筒親方(元関脇・逆鉾)の急逝と、日本の伝統文化への深い敬意にありました。生前、師匠から託された「相撲道への恩返し」を果たすため、2020年12月に日本国籍を取得。異国の地で人生の過半を過ごし、骨を埋める覚悟を固めた瞬間でした。
2023年6月、両国国技館で執り行われた鶴竜親方の断髪式には、角界関係者やファンら約380名が鋏を入れました。師匠の遺影が見守る中、土俵中央で大銀杏に別れを告げた鶴竜の目にはうっすらと涙が浮かび、静かに、しかし力強く第二の相撲人生へのスタートを切ったのです。