連合と共産党はなぜ相容れないのか?野党共闘を阻む歴史的確執の深層
連合と共産党はなぜ相容れないのか?野党共闘を阻む歴史的確執の深層とはどのようなものなのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。
この両者の対立を近年改めて白日の下に晒したのが、連合の芳野友子会長による毅然としたスタンスです。芳野会長は2021年の就任以来、記者会見やインタビューの場において連合の共産党排除方針を繰り返し明言してきました。
「共産党との連立政権などあり得ないし、閣外協力であっても絶対に受け入れられない」という方針は、報道各社の定例会見でも一切ブレることがありません。芳野会長自身が電機連合出身(女性初の会長)であり、民間労組の立場から「共産党との共闘は民間組合員の拒絶反応を招き、組織の崩壊につながる」という強い危機感を抱いています。
ここで最大の試練に立たされているのが立憲民主党の選挙戦略と連合の関わりです。小選挙区制において勝利を収めるためには、1票でも多くの反自民票を積み上げなければなりません。多くの接戦区において、共産党が持つ1万〜2万票の固定票は勝敗を左右する決定的なキャスティングボートとなります。
共産党側は「閣外協力を含む政策協定を結ぶべきだ」と共闘関係の公式化を迫りますが、立憲がそれに歩み寄った瞬間、連合本部から推薦を取り消される、あるいは現場の民間単産が選挙応援をボイコットするというペナルティが科されます。この結果、立憲民主党は「連合の支援がなければ選挙を戦えないが、共産党の票を失えば自民党に勝てない」という二律背反の罠に陥り、野党共闘における連合と共産党の狭間で身動きが取れなくなっています。