熱が出ない?インフルエンザB型の特徴とA型との違い・長引く真相

熱が出ない?インフルエンザB型の特徴とA型との違い・長引く真相とはどのようなものなのか? 専門的な分析を整理してお届けします。

インフルエンザウイルスには複数の型が存在しますが、ヒトの間で大規模な季節性流行を引き起こすのは主にA型とB型の2種類です。一般的にA型は「急激な高熱(38〜40℃)」「悪寒」「全身の強い関節痛」といった劇的な症状で幕を開けます。対してインフルエンザB型の特徴は、熱の立ち上がりが緩やかで、呼吸器症状だけでなく胃腸炎のような消化器トラブルを伴いやすい点にあります。

厚生労働省や国立感染症研究所の疫学データを分析すると、A型が12月〜1月頃にピークを迎えるのに対し、B型は1月下旬から4月頃にかけて遅れて流行の波(いわゆる二峰性ピーク)を作る傾向が定着しています。2026年の流行状況を見ても、職場や学校でA型が落ち着いたと油断した隙に、B型のクラスターが発生する事例が相次いでいます。両者の病態や性質の違いを整理したのが下表です。

項目インフルエンザA型インフルエンザB型編集部の見解・臨床現場の実態主な流行時期11月下旬〜1月(初冬)1月下旬〜4月(晩冬〜春)A型が終息した後の「第2波」として警戒が必要発熱のパターン38.5℃以上の急激な高熱37℃台の微熱〜平熱も多い(二峰性発熱あり)熱が出ないことで受診が遅れ、家庭内・職場内感染の原因に消化器症状(腹痛・下痢)比較的まれ(全身倦怠感が主)頻発(腹痛、水様便、悪心、嘔吐)感染性胃腸炎(ノロ・ロタ等)と誤認されやすい変異と抗原系統変異が早く世界的大流行を起こす(H1N1, H3N2等)変異は緩やか(山形系統・ビクトリア系統)宿主がほぼヒト限定のため、パンデミック化はしにくい有症期間・回復スピード急性期が激しいが解熱は早い(3〜4日)微熱やだるさ、咳がダラダラと長引く(5〜7日以上)体調の戻りが遅く、無理をしてぶり返すケースが目立つ
鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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