手掌把握反射はいつまで?消失時期の目安と残存時のリスクを徹底解説

手掌把握反射はいつまで?消失時期の目安と残存時のリスクを徹底解説について押さえておきたい 事実を厳選して解説いたします。

本来であれば乳児期に消失するはずの手掌把握反射が、成人になってから再び現れる現象があります。大人の手のひらを刺激した際に反射的に手を強く握り締めてしまい、自分の意思で離せなくなるこの症状は、神経内科において重大な病変を示す「前頭葉徴候(病的反射)」として扱われます。

健康な大人の脳では、前頭葉が大脳基底核や脳幹に対して常に抑制をかけ、把握反射が出ないようにコントロールしています。しかし、以下のような疾患によって前頭葉やその連絡線維が広範囲に損傷を受けると、抑制のブレーキが外れ(脱抑制)、潜在していた原始反射が再び表に出てきます。

【成人に把握反射を引き起こす主な原因疾患】

  • 脳血管障害(脳梗塞・脳出血):前頭葉を灌流する前大脳動脈領域の梗塞などで急激に出現します。
  • 前頭側頭型認知症(FTD)や進行期アルツハイマー病:脳萎縮の進行に伴い、脱抑制症状として現れます。
  • 脳腫瘍・頭部外傷:前頭葉を圧迫または破壊する病変によって引き起こされます。
  • 低酸素脳症:心停止蘇生後など、脳全体にダメージを受けた際の後遺症として出現することがあります。

高齢の家族が物を持つと離さなくなったり、手のひらに触れたものを無意識に強く掴んでしまう様子が見られたりした場合は、脳神経内科や脳神経外科での精密検査が必要です。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest