鼻の奥の異変が耳を襲う?副鼻腔炎と中耳炎の連鎖を断つ対処法
鼻の奥の異変が耳を襲う?副鼻腔炎と中耳炎の連鎖を断つ対処法について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。
副鼻腔のトラブルから派生する中耳炎には、主に二つの病態が存在する。ひとつは、中耳腔に細菌が侵入して急激な化膿を起こす「急性中耳炎」だ。ズキズキとした激しい耳の痛みや発熱を伴い、鼓膜が真っ赤に腫れ上がるため自覚しやすい。夜間に眠れなくなるほどの痛みに襲われることも珍しくない。
一方、より厄介なのが痛みをほとんど伴わない「滲出性中耳炎」である。耳管の狭窄によって中耳腔が陰圧になり、周囲の組織から滲出液が染み出して鼓膜の奥に溜まる病気だ。「耳が少し遠い」「膜が張ったような感覚がある」といった曖昧な違和感しか生じないため、多忙な現代人は放置してしまいがちだ。しかし、この状態が数週間続くと難聴が固定化する恐れがあり、大人の隠れたリスクとして警戒されている。