スノードロップの花言葉は怖い?「死を望む」真相と贈る際の注意点
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では、なぜスノードロップが死と結び付けられるようになったのでしょうか。その発端は、イギリスを中心とするヨーロッパ諸国の民俗信仰と、キリスト教の創世神話に深く根ざしています。
アダムとイブを救った天使の涙と「希望」の由来
前向きな花言葉である「希望」「慰め」の由来は、旧約聖書に登場するアダムとイブのエデン追放の物語にあります。禁断の果実を口にして楽園を追われた二人は、降りしきる激しい雪と厳しい寒さの中で絶望に打ちひしがれていました。
そこに舞い降りた一人の天使が、凍えるイブを哀れに思い、「もうすぐ春が来るから絶望してはいけない」と慰めながら、舞い落ちる雪にそっと息を吹きかけました。その雪が地上に落ちた瞬間、姿を変えて咲いたのがスノードロップだったと伝えられています。この伝説から、「絶望の淵にある者を励ます花」として「希望」「慰め」の言葉が生まれました。
死者を象徴するイギリスの言い伝えと「死装束」の連想
一方で、影の意味を生み出したのがイギリス・サフォーク地方などに伝わる死の伝説です。かつてある村で、恋人を亡くした女性ケルマが、冷たくなった彼の胸の上にスノードロップを手向けたところ、遺体が雪のようにかき消えてしまったという哀話が残されています。
また、ヴィクトリア朝時代のイギリスでは、スノードロップの形状や純白の色が「死装束(shroud)」や「棺を覆う布」を想起させることから、以下のような強い迷信が共有されていました。
- 家の中に一輪持ち込むと家族に不幸(病気や死)が訪れる
- 病人の部屋に飾ると病状が悪化し死期を早める
- 春が来る前に家に入れると牛乳が腐り、卵が孵化しなくなる
民俗学者の記録によると、かつて英国の農村部では「スノードロップを室内に持ち込むことは、死を招き入れることと同義」と厳しく忌避されていました。この「死を連想させる不吉な花」という伝承が、日本に伝わる過程で「スノードロップの花言葉=あなたの死を望みます」という極端な形へと翻案されたのです。